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施設概要
施設名 | 障害者支援施設 千葉光の村授産園 |
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設立 | 昭和63年4月1日開園 |
設置運営 | 社会福祉法人 首都圏光の村 |
所在地 | 〒265-0046 千葉県千葉市若葉区小間子町1番8 |
連絡先 | 電話043-228-5300 FAX043-228-5400 |
定員 | 51名 |
入園対象者 | 18歳以上の知的障害者(15歳以上、18歳未満の者は、児童相談所が適当と認めた者) |
目的 | 中学部特別支援学級・特別支援学校に続く学校後の学校として運営し、家庭と協力して能力に応じた年数で社会適応を図る。 |
特色 | 全寮制で24時間支援を行う。家で暮らせる力がついたら通所支援をする。(週末は、家庭学校として園と同じような生活を家庭でも定着させるとともに、親の教育力を高める) |
事業内容
- 施設入所支援事業(定員40名)
身辺、衣食住の全面的な自立にむけた支援を行います。
- 就労移行支援事業(定員6名)
一般就労への移行に向けた支援を行います。
- 生活介護事業(定員25名)
自立した日常生活、社会生活が営むことができるよう支援をし、地域生活の実現を目指します。
- 就労継続支援(非雇用型)(定員20名)
継続的な生産活動の場の提供を行い、就労にむけた支援を行います。
- 特定相談支援事業
日常生活全般に関する相談、サービス利用計画書の作成を行います。
教育内容
- 1.暮らしの教育~すべては、生活教育を土台に
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知的能力が低いので、発達の遅れがあるのは当然であるという周囲の考えで、やって貰う生活、与えられる生活、身体を動かさない生活を長い間続けてしまうと、自分のことを何一つやろうとせず、意欲に乏しく、我慢ができない、衝動的な人間になりがちになってしまいます。そして、やって貰うのが当たり前、人に何かやってあげようという優しい気持ちも行動も育ちません。
まず自分の生活を自分でできるようにすること。しかも身の回りがいつもきちんとできること。いつも清潔でいる習慣をつけていくこと。光の村授産園ではこのような生活教育に重点を置き、排泄の始末、洗顔、歯磨き、身体洗い、洗髪、着替え、布団敷き上げ、整理整頓、掃除などを細かい手順に沿って、誰が、いつ、どこでも同じように教え、できるようになるまでは毎日手をとって根気強く教え続けます。
- 2.からだの教育~働くために必要な機能訓練、体力づくり
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自分の生活が自分でできるようになるにつれ、指先や手、腕を使い続けることになるので失われつつあった機能の回復がはかれます。身体を目的的に動かすことが嫌いで、身体は異常に硬く、柔軟性や持久力がなく、超肥満気味で、生活習慣病予備軍で入園してくる人が多いですが、基本的な生活習慣を持つことはそのまま運動機能の訓練になり、神経機能を分化・発展させる格好の刺激となります。
8時間労働に耐え、さらには60歳まで地域社会で健康に生きていくために、体力づくりも合わせて行います。毎朝6時から体操をし、4~5kmのランニングをします。毎日やる事の積み重ねで、秋のマラソン大会では、30人余りが42kmを3~4時間台で走りきったり、冬の強歩大会では、全員が40~60㎞を歩き切ることができるようになります。
ただしこれらは、毎日の生活を日課として淡々とこなすことで、自分のことは自分でやろうという意識や、辛くてもやり通そうという気力や集中力が育ってからこそできることです。
- 3.仕事の教育~能力と成長に応じた作業指導
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① 一年クラス
仕事をする前の段階として働き続けられる体力、気力、耐性力を養う基礎学習が走り拭きです。最初は2~3歩しか進めない人も毎日繰り返す事で指先の力や蹴る力がつくので、20~30往復が2時間で出来るようになります。走り拭きは、雑巾を濯ぎ、絞る事で足腰や腹、背の筋力をつける。顔を上げまっすぐ拭く事で平衡感覚や逆さになる感覚が養われ、逆さ姿勢にも慣れる。体、手、指の機能を高めると共に辛くても最後までやり遂げる根気力、耐性力、集中力が育ってきます。
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② 基礎作業
簡単な仕切りを折ることから始め、段階を追って、箱折りに進んでいく。指先を使うこと、手順を守り行うこと、よそ見をせず手元を見る事、しっかり両足で立ち続ける事など、まずは難しい園生がほとんどです。しかし、繰り返すうちにだんだんと成長していくことができます。作業は、単純な菓子箱折りなどであるが、この段階で職場での基本的なルールやマナーを学び、働く意欲、確実性、持続性を養い、一つの作業を任せられるようにすることをねらいとしています。
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③ 紙器
千葉県内、都内のお菓子屋・煎餅屋・海苔屋などの得意先向けの箱を、注文に応じてボール紙から断裁し、園生・職員により手貼りによる各種の箱を製造・納品しています。 8時間労働に耐え得る体力・気力・持久力を育て、器用さ・確実さ・集中力といったものを養って、最終的には一般企業での園外実習、就職へとつなげていく事を目指しています。
手貼りの箱 -
④ 製菓・製パン
パン工場では、毎日何十種類ものパンを早朝から作りあげて、販売しています。単にパンを作るだけでなく、洗い物をしたり、機械を拭いたりと準備や片づけることにも時間を費やしています。パン作りは、生地を丸めることから始め、最初は手に生地が付き思うように丸められないのだが、回数を重ねるに従いきれいに丸められるようになっていきます。次に餡づめなどの成形に進んでいきます。秤を使って分割したりサンドイッチ用などの野菜を切ったりなどもします。決まった手順とやり方で毎日同じような仕事を繰り返しやり続ける事は生活を正しく身につける事と同じで、将来親元から職場に通える基礎を作っていきます。
パネトーネ
〔2011年千葉県ハートフルメッセ奨励賞受賞〕
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